★真珠について ★宝石の耐久性について ★続宝石の耐久性について

●知っておきたい宝石の実用知識●

 宝石を買うときや身に付けるときに、失敗して後悔しないため価値ある宝石の見分け方や購入時の心得をはじめ、
手入れのしかた、宝石を上手にクリエイトしていただくためのワンポイントアドバイス。
宝石の基礎知識など、そして、書物で得られないことがらなどもおりまぜて読者の皆様からの疑問にお答えしてまいります。

海や湖で育つ真珠
  しかし水に要注意(ミキモト研究所)


 あの神秘的な美しい真珠の照り真珠層は、比較的酸に弱い成分や、 アルカリに弱い成分が含まれています。
特に真珠のネックレスなど加工穴が接着処理されていない宝飾品は、なるべく水洗いは避けましょう。(穴の中に水が残る)
手入れ使った後、ティッシュなどを水に濡らし絞ってから軽く拭きとり、
専用のクロス(当社にあります)にて仕上げ拭きして、刺激臭やあまり乾燥しない場所に保管してください。
ジュースやソースなどがかかった時は例外、うすめの中性洗剤ですばやく洗い、なるべく専門店に・・・。

(パールネックで切れない糸もありますが、同様のご注意を)

>>関連項目:真珠



宝石の耐久性について


○宝石の表面のすりきずに対する対抗性を判断するため、
まず十種類の鉱物を標準としてお互いに引っかいて傷ついたほうがその鉱物より硬さが低い、
その相対的な順序を示した(図A)モース硬度。
一方、科学的なデータを基に示されたヌーブ硬度があり、モース硬度とヌーブ硬度の比較表(図B)を見ると、 ダイヤモンドがいかに硬く優れているかがわかります。

○気が付かないうちに、宝石のかどがカケていたり、よく見るとヒビが入ってしまった。
そんなことになると大変・・・次号へつづく。




宝石の耐久性について

前回に引きつづき
 宝石の耐久性に付いて知っておきたい事柄で磨耗や引っかきキズに対する硬度は、
前回でわかりますが、別の角度から考えてみましょう。

○気が付かないうちに宝石のかどがカケていたり、良く見るとヒビが入ってしまった。
そんな事になると、高価な宝石もだいなしです。
そこで、それぞれの宝石が、どのくらいの衝撃に注意しなければいけないか
を知る目安として粘り強さ靭性があります。
破壊に対する耐久性(下図の強度)を参考に、
日常それぞれの宝石に対する気づかいが必要です。

○その他、熱や科学薬品に対しての注意点がありますが、
まず熱に対する耐久性として、数百度までの温度での心配が無い種類に、
サファイアルビーダイヤモンドクォーツ類などなど、
透明度が高く、有機質の含有物が無い宝石類はたいじょうぶですが、
熱いところから急激に冷すのは問題です。
熱によるヒビを生じやすい宝石にオパール・エメラルド・トルコ石等。
変色しやすい宝石として、アメシスト・トパーズ・アクアマリン類。
日常生活で3百度位までの熱では
殆どの宝石は心配ありませんが、急激に冷すのは避けましょう。
化学薬品に対しての耐久性については、別の項目でそれぞれ述べます。
4月はダイヤについて意外に知られていない注意点、知っておきたい事柄を・・・。