■サファイア■


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▼青い色のものがサファイアの代表 ▼他の色のサファイアにも注目が!

▼価値の高い「スター・サファイア」 ▼ルビーよりも多いサファイアの産出量


☆青い色のものがサファイアの代表

 ルビーとともにコランダム宝石に属するものであることは前項で述べたとおりで、
 赤色(ルビー)以外は、すべてサファイアと呼ばれています。

 しかし、普通サファイアといえば、青い色をした「ブルー・サファイア」を示すのが
 昔からの一般的な習わしです。

 神秘性を深く極めたサファイアの青は、
 安らぎと清浄の色でもあり、人々の心を惹きつけてきました。
 その青の中でも、最も尊重されてきたのは「コーン・フラワー(矢車草の花)」の色で、
 カシミール産のものに多く見られます。

 「サファイア」は、ギリシャ語で青を意味する「サフェイロス」からきた言葉です。
 まさしく、サファイアは青くなければなりません。
 しかし、サファイアには青のほかにもさまざまな色のものがあって、
 それぞれに捨てがたい魅力があることもまた否めません。



☆他の色のサファイアにも注目が!

 青色以外のサファイアは、
 古くは色の違いによってそれぞれ別の名で呼ばれていました。
 今日では、それぞれの色の名を冠して、
 ホワイト・サファイア、バイオレット・サファイア、ゴールデン・サファイア、
 グリーン・サファイア、イエロー・サファイア、などと呼んでいます。

 これらの中では、ブルー・サファイアが世界的にもてはやされており、
 わが国でも青が圧倒的に人気があります。

 しかし、最近ではしだいに他の色のサファイアにも注目が及ぶようになりました。
 したがって、これからは需要も増していくことでしょう。
 蓮の花のピンクに似た色彩をもつ、
 「パパラチヤ・サファイア」にも、ぜひ目を向けて見たい美しさがあります。


☆価値の高い「スター・サファイア」

 ルビーもそうですが、コランダム宝石に属するサファイアの中には、
 カボッション・カットによって、
 6条の星型の光の筋を現す(スター効果)ものがあります。
 「スター効果」があるものをスター・サファイア(スター・ルビー)と呼んでいますが、
 スター効果に加えて色相もよければ、たいへん価値の高い宝石になります。


☆ルビーよりも多いサファイアの産出量

 サファイアの産地では、昔はインドのカシミール地方が有名で、
 今ではタイ、スリランカ、カンボジアなどが主です。
 その他に、ビルマ、オーストラリア、コロンビア、
 アメリカ、アフリカのマダガスカル島、およびアフリカ諸国などがあります。
 ルビーの産出量が少ないのに対して、サファイアのほうがまだ産出量は多いようです。
 日本でも、岐阜県や福島県、
 九州の福岡県や長崎県でも原石が拾えないことはありませんが、
 色がきわめて悪かったり不備があったりして良い石にはほとんどめぐりあえません。