宝石について最も多い質問です。
      日頃、どんなことに気をつけたら・・・


  宝石は一般的に耐久性に優れていると思われがちですが、
  種類によってはデリケートで要注意。
  (最も大切な事柄なので、再度まとめて解説いたします。)
  不用意な取り扱いで、石がカケたりキズがついたり、変色する等々危険です。
  それぞれの宝石がもつ長所や短所を知り、どの程度注意すればよいかの目安を知ることが、
  宝飾を上手に楽しむポイントの一つです。

 破損(ヒビ・カケ・割れ)注意
  気が付かないうちに、宝石の角がカケていたり、
  よく見るとヒビが入ってしまっていた。
  そんなことがあっては大変。宝石によって衝撃に強い石と、弱い石があります。
  この耐久性のことを靭性といい、物質の種類によってどれだけ衝撃に耐えうるか、
  破損に対する強度優劣を表した図Aによって個々の宝石に対する注意度、目安になります。

 擦り傷(ひっかきキズ)に注意
  いつのまにか、宝石がくもった様に輝きが無く、拭いてもキレイにならず、
  よく見ると表面に傷が付いている事があります。
  この硬度、宝石の表面のすりきずに対する対抗性を判断するため、
  お互いに引っかいて、傷ついた方が硬さが劣る、
  その相対的な順序を示したモース硬度表(図B)。
  一方、科学的なデータを基に示されたヌーブ硬度の比較表(図C)によって、
  貴方の宝石についての、キズを防ぐ目安がわかります。
  最も硬いダイヤでも、ダイヤ同士が摩れるとキズがつきます。

 その他の注意点
  まず熱に対する注意として、オパール エメラルドトルコ石等は、
  熱によるヒビを生じやすく、
  アメジスト・トパーズアクアマリン類は熱で変色しやすい宝石です。
  日常生活で2百度くらいまでの熱では心配ありませんが、
  急激に冷すことは避けましょう。
  宝石は、鮮やかな色合いと輝きが命、
  汚れは大敵正しいクリーニングをしてください。
  有機質や有機質を含む宝石類は特に酸性の強い食品や
  薬品がかかった時はすぐに水洗いして専門店へ。