■ トルコ石−Turquoise ■

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▼産地によって色調に差異がある ▼類似石や偽物も多い


☆産地によって色調に差異がある

トルコ石(ターコイズ)は、
紀元前3000年ごろから用いられてきた鮮やかな紺青色、又は緑青色の宝石です。

しかし、その色調および特性は、産地によって差異があり非常に複雑になっています。
最も優れてものはイラン産で、美しい深みのある青空の色を示します。
エジプト産のものはややグリーンがかっていて、
アメリカ西部産のものは、グリーンが濃く、中国では「松石」と呼んでいます。


☆類似石や偽物も多い

トルコ石という名前から、トルコが原産地のように思われがちですが、
昔はエジプトやイラン原産のものが、
トルコを経由してヨーロッパへ運ばれていたことから、名づけられたわけです。

トルコ石でも、表面に褐色あるいは黒色の網目模様のあるものは「ネット」と呼ばれて、
とくに珍重されています。

また、天然石には違いありませんが、本来のトルコ石とは異なる類似石も多く、
さらに動物の骨や牙が化石になったものも「ボーン・トルコ」などと呼ばれていますから、
なかなか識別が面倒です。

なお、合成石やイミティーションも数多く出回っています。