多彩な色合いを持つトルマリン 最近は若い女性にも人気者 摩擦や過熱によって容易に電気を帯びる性質から別名、電気石と呼ばれるトルマリンは 10月の誕生石ですが、最近、若者も誕生石と関係なく広く愛用されている宝石です。 トルマリンの魅力は、なんといっても多彩なカラーバリエーションが楽しめる点で、 石の名もシンハリ語で(トルマリン=色々な色の意)に由来しています。 (シンハリ語はスリランカの言葉です。) 科学成分と多彩な色の不思議 トルマリンの科学成分は、ホウ素を含んだ複雑な珪酸塩鉱物で、 これに微量のいろいろな元素が組み合わさっていて、 一定の化学式では示されない複雑さを持っています。 着色成分として、緑色はおもに鉄分、ピンクないし赤色はマンガンなど。 トルマリンの人気 宝石に用いられる最もポピュラーな色は、深い緑の透明石です。 やる気を起こさせるパワフルなグリーントルマリン、 紫色のパープルトルマリン(シベライト)は、直感的なパワーを育てハッピーをもたらす。 発想の転換を助けるブラックトルマリンは(ショール)、 そして華やかな色彩のピンクトルマリン(ルベライト)は友情や愛を育む石として言い伝えられ、 若い女性をはじめ幅広く愛用されています。 一つの天然石でありながら、二色に分かれたパートカラー(バイカラー)や、 原石で六角状の外側が緑で内側がピンクになっているウォーターメロン(西瓜)などは、 トルマリンだけに見られるユニークな現象です。 また、エメラルドと同じ着色成分を持つ 鮮やかな緑のクロームトルマリン(ブラジリアンエメラルド)。 アレキサンドライトのように、変色効果をもつトルマリンキャッツアイ。 そして、1989年にブラジル北東部のパライバ鉱山で発見され、 わずかな期間で殆ど採り尽くされたパライバトルマリンは まるで青緑色のネオン光のような輝きを放ち、希少価値の高い宝石です。 使用上の注意と手入れ 電気を帯びるためホコリがつきやすいので時折拭く事、超音波洗浄はOK。 硬度は水晶より少し上、強い衝撃には注意してください。 |