10月の誕生石、オパールについて 特徴や注意点などを教えてください。 宝石を愛する人々にとって、あの幻想的な美しい(7色の遊色カラー)光を放つ石、 オパールの魅力、その不思議については、非結晶質珪酸の球状粒子が集合、遊色効果は、 その規則的な配列粒子構造を複雑に持ち、反射された光の干渉によるスペクトル現象です。 このことは以前に詳しく説明いたしました。(各月の誕生石について3) 鉱物類の中でいろいろな面でデリケートな宝石の仲間です。 大切な注意点も幾つかあり、知っておく事が大切です。 こすりキズや衝撃に注意 硬度はガラス程度、靭性はガラスより劣ります。 表面のくもり傷やひっかき傷は、石の研磨修理で復元できますが、 衝撃によって欠けたり割れる事があり、注意しましょう。 熱や乾燥に注意 オパールは、珪酸ゲルが結晶する事なく、石化した鉱物で微量の水分を含んでいるため、 乾燥しすぎた場所に長く放置されますと、カン(ひび割れ)が出来る事がまれにあります。 又、高温の場所にも置かないことが懸命です。 購入時の注意 オパールの種類には、大きく分けて十数種類ありますが、 特に、ブラックオパールや褐鉄鋼を母岩とするボルダーオパールには、 紛らわしいダブレットやトリプレット、最近ではギルソンと言われる合成石など、 紛らわしい加工品が海外の原産地では無表示で ブラックオパールとして売られている店もあります。 どんなに素晴らしく奇麗でも、価値は極端に下がります。気をつけましょう。 手入れと保管方法 使用後は水洗いをして拭き取り、ボディーオイルなどで軽く拭き仕上げしてから、 宝石箱に、使用しなくても時折、同じ拭き仕上げを施すと安心です。 超音波洗浄も避けましょう。 |