■クリソベリル■


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▼きわめて価値の高い宝石 ▼内部の繊維結晶がキャッツアイ効果を


☆きわめて価値の高い宝石

 クリソベリルは、ダイヤモンド、コランダム(ルビー、サファイア)
 に次ぐ硬度の高い宝石です。

 このクリソベリルと、変種であるアレキサンドライト
 およびキャッツアイの三つの宝石は、美しさとともにきわめて希少性が高く、
 高価なものとされています。

 クリソベリルは、黄、緑、褐色の色彩があります。
 わが国では、エメラルドやアクアマリンの属する「ベリル宝石」と混同されがちですが、
 クリソベリルはまったく別種の宝石です。

 クリソベリルの中でも、自然光と人工光によって変色性を示すものを、
 「アレキサンドライト」と呼んでいます。
 また、クリソベリルの内部にチュープ状の内包物が発達したものを
 カボッション・スタイルにカットすると、変彩効果が現れますが、それがキャッツアイです。


☆内部の繊維結晶がキャッツアイ効果を

 キャッツアイというのは、本来は宝石の名前ではなく、
 光線による特殊な効果に対してつけられた名称です。
 その効果の現れる石はクリソベリルだけでなく、ほかにもたくさんあります。

 したがって、正しくは「クリソベリル・キャッツアイ」と表現しなければなりませんが、
 現在ではキャッツアイといえば、クリソベリルの変種である宝石として定着しています。

 クリソベリルの成分は、ベリリルムと酸化アルミニウムですが、
 その名はギリシャ語のクリソス(金)とベリロス(緑柱石)に由来しています。
 クレソベリルの内部の細かい繊維結晶が、キャッツアイ効果を引き起こす原因です。