■ カメオ・ベッコウ ■
Cameo/Tortoise-shell


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▼美女の横顔の浮き彫りでおなじみ ▼わが国の伝統工芸でもあるベッコウ


☆美女の横顔の浮き彫りでおなじみ

 カメオは、貝殻細工の一種で、ホシダカラという、
 殻が厚くて美しい色層をしている貝が多く使われています。
 貝殻の表が白、内側が赤や褐色といった自然の色層を巧に利用して、
 美人の横顔などを浮き彫りにしています。

 カメオの技法は、貝だけでなく、めのう、さんご、象牙、動物の角などにも応用されて、
 いろいろな装飾品が作り出されています。

 カメオはイタリアが本場ですが、
 貝そのものは日本でも「子安貝」と呼ばれて親しまれているものです。

 しかし、ホシダカラのように、殻に厚みがあって美しい色層をしているものが少ないので、
 日本ではほとんど生産されていません。


☆わが国の伝統工芸でもあるベッコウ 

 べっこうとは、タイマイという亀の甲羅のことで、
 色によって白甲(あめ色)、上衣(茶褐色)、
 バラ布(斑甲といって黒点の入ったまだらな色)
 の3等級に分かれています。白甲は、透明で、色の白いものほど良質とされています。

 べっこうの主産地は東南アジアですが、
 わが国でも「べっこう細工」は伝統的な工芸品で、とくに長崎は昔から有名です。
 現在でも、櫛、かんざし、帯留など和服用の装飾品として、根強い人気があります。