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▼本来は植物の樹脂だったこはく ▼溶解して固めた製品では見栄えも劣る ☆本来は植物の樹脂だったこはく こはくは、地質時代・第3紀の松柏類(植物)の樹脂が、地中で化石となったものです。 厳密には鉱物とはいえませんが、石炭や石油などと同じように「有機鉱物」と呼ばれています。 主要産地はソ連のバルト海沿岸の地方ですが、 対岸の北欧(デンマーク、ノルウェー)の海岸でも採取することができます。 こはくの硬度は、べっこうとともに最も低いのですが、 その美しさから世界中に広く愛用され、数々の宝飾品がつくられてきました。 装身具としても、ネックレスや、指輪などは、とくに人気があります。 かつてはイタリアのシシリー島が、赤みのあるこはくの産出で知られていましたが、 今はほとんどすたれています。ルーマニア、アメリカでも産出されます。 ☆溶解して固めた製品では見栄えも劣る こはくの色は、黄色が褐色が主ですが、 赤みを帯びたものや、白みを帯びたものもあります。 こはくは、150度Cの加熱で軟化し、250〜350度Cの温度で完全に溶解します。 そのために、小片状のこはくをいったん溶解して固めてつくった製品もありますが、 大魂のこはくを細分断して加工を施したものとでは値打ちが違い、見栄えも劣ります。 |