■ ガーネット−Garnet ■

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▼「ガーネット」は7種類の宝石の総称 ▼アルマンダイト・ガーネット
▼パイロープ・ガーネット ▼ロードライト・ガーネット
▼スペッサタイト・ガーネット ▼グロッシュラーライト・ガーネット
▼アンドラダイト・ガーネット ▼ウバローバイト・ガーネット


☆「ガーネット」は7種類の宝石の総称

 日本で「ざくろ石」と呼ばれるガーネットは、
 ともすれば、ざくろの実の色を連想しがちですが、

 実際には、青色を除いてほとんどの色を持っている7種類の石からなっています。
 つまり、ガーネットは、主体となる鉱物に何種類かの金属元素が
 組み合わさって含まれているために、さまざまな色を発しているわけです。

 ですから、ガーネットは、1つの宝石の名称ではなく、
 7種類のガーネットの総称ということになります。


☆アルマンダイト・ガーネット

 一般的に「ガーネット」と呼ばれているものがこれで、
 色は暗赤色、濃い赤があり、ときには紫がかって黒に近くなります。

 また、特徴としてルチル(酸化チタン結晶)の針状内包が見られ、
 4条のスター(十字スター)効果を示すこともあります。

 主産地は、インド、ブラジル、タンザニア、スリランカ、アメリカなどです。


☆パイロープ・ガーネット

 ルビーに似ているのが特徴ですが、一般にルビーよりも暗い赤色をしています。

 ケープ・ルビー、アリゾナ・ルビー、などの
 フォールス・ネーム(偽りの名称)がありますから、注意しましょう。


☆ロードライト・ガーネット

 アルマンダイト・ガーネットと、パイロープ・ガーネットの中間の成分を含み、
 人によっては「パイロアルマンダイト」と呼んでいます。

 色は、血の赤、褐色を帯びた赤、紫がかった赤などですが、
 一般に色調はアルマンダイト・ガーネットよりも明るいのが特徴です。

 主産地は、アメリカ、スリランカ、マラガシー、ローデシア、タンザニアなどです。


☆スペッサタイト・ガーネット

 わが国では、ほとんど出回ることはありません。
 外観的にはヘソナイトによく似ています。

 色はだいだいがかった赤、紫を帯びた赤、褐色を帯びた赤です。
 主産地は、マラガシー、スリランカ、ビルマ、アメリカなどです。


☆グロッシュラーライト・ガーネット

 ガーネット・グループのうちでは最も変化に富んで、
 赤色系統のものは先に挙げた「ヘソナイト」の名で呼ばれています。
 半透明のグリーンの石は、ひすいによく似ていて、
 なんともいえない美しさがあります。

 主産地は、半透明石がタンザニア、ケニアなどで、
 ヘソナイトはスリランカ、ブラジル、アメリカ、シベリアなどです。


☆アンドラダイト・ガーネット

 透明でクロム分を含み、緑色に輝く石は「デマントイド」と呼ばれ、
 ガーネットの中では最も希少価値があります。

 ほかに、黄、グレー、黒があり、主産地はザイール、イタリア、ソ連などです。


☆ウバローバイト・ガーネット

 クロム分が含まれているために緑色に美しく輝きますが、
 結晶が小粒すぎて、商品とはされていません。