宝石を愛用するうえで 最も大切な事柄のひとつ… キズがつきやすい宝石は… 硬度には、キズや摩擦に対する対抗性を判断するため十種類の鉱物を標準に、 互いに引っかいて傷のついた方がその鉱物より硬さが劣り、その相対的な順序を表したのがモース硬度表(a図)です。 一方、圧力に対する抵抗力を計器で測定するなど科学的なデータを測定したヌーブ硬度があり、 その相対的な表(b 図)を見ると、ダイヤモンドが圧倒的な硬度を持ち、永遠の宝であるゆえんです。 衝撃に弱い宝石は… 気が付かないうちに、宝石がカケていたり、よく見るとヒビが入ってしまっていた。 そんなことになると取り返しがつきません。衝撃に対する強度を靭性といいます。 衝撃に対する注意度を知る目安として、破損に対する強度減少を表したc図です。 (ヒビや亀裂などのセキレイの程度によって衝撃による強度は下がります。) その他、超音波洗浄をかけてはいけない宝石や、熱や化学薬品に弱い宝石など、 お手入れ上の注意点を表にした参考資料が富士屋本店に用意してあります。 宝石それぞれの弱点を知り、大切な宝石をいつまでも綺麗に愛用したいもの…。 ≫a図 モース硬度表(同一硬度同士が触れると傷がつく場合もあるので要注意)
b図≫モーススケール対ヌープスケールの硬度 ![]() エメラルド・オパールなどは特に気をつけましょう。 ≫c図 下方ほど衝撃に要注意 強度減少の総合的目安です。(靭性)
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